らすだいのデスブログ

一睡もしてません

メンズTBCのヒゲ脱毛に40万使った話③

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前回までのあらすじ……

 

メンズTBCにてヒゲ脱毛20万円コースを契約。

イキ狂うような痛みに苦しみ、美容商材の押し売りに襲われるもなんとか20万円コースを闘い抜いたのだ。

 

 

しかし、これだけで終わるわけがなかった……

 

 

 

20万円コース最終日。

 

最後の施術後のカウンセリングにて、「まだ…見た感じ残ってますね…」とスタッフが言う。

 

確かに、自分でも終わった気はしなかった。

ビームを受けなかった毛穴からは普通に濃い毛が生えてくるし、まだ青髭も残る感じがある。

 

最初に提示された「50%減毛」というのはこの程度だったのか…という残念なレベルだった。

 

「あと1,200本減らせば、75%ぐらいまでは減らせると思いますよ〜」と根拠もない手書きのプランを追い討ちのように提示してくる。

 

 

どうする…あと1,200本……150,000円………

 

 

もう俺の答えは迷いがなかった。

 

 

よろしく……お願いします!!

(ドン!!!)

 

 

と。

 

半ばヤケになっていたのだろう。

もうどうにでもなれと。

 

このコースを乗り越えた先に何があるのかも分からないまま。

 

そうして、新たに150,000円のコースを追加するのである。

俺はTBCと累計350,000円の契りを交わしたのだ。

 

 

相変わらずレーザーは痛過ぎる。

針が毛穴1本1本に入ってくる感覚は未だに覚えているし、もう二度と味わいたくない。

 

あまりの痛さに途中でスタッフの手をビン!と跳ね除けようとしたり、「いひ〜ん」という情けない声も出したりした。これは申し訳なく思っている。

 

1回あたり100〜200本を抜く施術を4ヶ月に渡って行った。

 

その中でもエスカレートしたのは施術後のカウンセリングタイムと称した押し売りタイム。

 

今までの押し売りタイムも大概だったが(②の記事参照)、コースの終盤に提示されたものはさらに度肝を抜く商品だった。

 

それは、1本20,000円のプラセンタドリンク。

備え付けの冷蔵庫から現物を取り出してくるところまで来ていた。

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これは……流石に買えない……!!

 

大脳がもう拒絶している。

 

マジでこれはヤバい。

ここまで来ると麻原のミラクルポンドだ。

 

これは絶対に買ってはいけないやつだ。

 

俺は咄嗟に「あっTBCのプラセンタね…飲んでますよ…」と冗談めかして軽く流す。

 

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1本120円……

 

うまく切り抜けたつもりだったが、すると今度は立て続けに「プレニティ ホワイトインEX」を勧められる。

 

これも梅竹松の法則だ。最初に高いものを見せ、次に出すものを安いと錯覚させる常套手段。

 

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ビタミンや美容成分が入っているという真っ赤な清涼飲料水。

 

1カートン3,800円だが、3カートン買うと10,000円になってお得というもの。

 

「肌の新陳代謝が」とか、「脱毛後のダメージを受けた肌が」とか、長々とドリンクの説明をされているうちに気付く。

 

「あっ、これは買うまで帰れないやつだ」と。

 

自我が崩壊していく。

ああ…買えばこの場から解放されるのか……と。

早く買って楽になりたい……と。

 

 

そうして俺はプレニティ ホワイトインEXを3カートン購入したのだ!!

 

 

買ってしまったはいいが、もう自分のノリと勢いが怖くなりドリンクには手をつけられなかった。今思うとどんな味か飲んでおきたかった気もする。

 

 

この翌月、さらに追加で3カートンの押し売りに遭い、計6カートン(20,000円)を買わされることになる。ドユコト?

 

 

この飲料にはカルマが封じ込められている、そんな気がしたため、全て開封することなく自宅にとっておいた。

 

 

そうして迎えた15万円コース最終日。

 

やっと終わりだ…全てが終わるんだ…

 

もはや「ヒゲがなくなる」という嬉しさよりも「激痛から解放される」「押し売りに遭わなくなる」といった嬉しさの方が勝っていた。

 

計3,000本のヒゲを処置したのだ。

3,000発も皮膚の一定箇所にビームを当てたらむしろ悪影響ではないのか?

そんなことも思ったがもうどうでも良かった。

 

俺は解放されるのだ。

 

そうして迎えた最後のカウンセリングタイム。

 

スタッフは「もう少し減らせますが…どうしますか?」とコースの追加を唆してくる。

 

俺は「もう十分です」と正直に伝えた。

75%減ればもう満足だ。そして何より、この場に居続けるリスクの方が大きい。

だからこそここはハッキリと伝えた。

 

「契約してから2年の間は会員機能が継続されておりますので、いつでも新規コースの受付はお待ちしています」と言っていたので、「アッはい」とだけ返した。

 

そしてあろうことか、スタッフは最後の最後に爆弾を投下する。

「ドリンクも飲んでいらっしゃるということで、肌ツヤも良くなりましたね。キメが細かくなっていると思いますよ。それではもう3カートン………」

 

それではもう3カートン!?

 

こいつ、9カートン目を切り出した!!

 

もう常軌を逸している!!

 

もう縁を切ろうとしている人間に、プレニティ ホワイトインEXをさらに3カートン押し売ろうとしているのだ!!

 

 

耐えに耐えかね、俺は声を上げた!!

 

 

「いや……ンフッ……まだ……それ……まだ1本も飲んでないんスよ……まだ……w」

 

と。

 

これにはスタッフも絶句。

「ドリンクを飲んで肌が綺麗になっている」と言ってしまった手前、次の言葉が出なかったのである。

 

「あ…そうなんですね…」と気まずい雰囲気になり、それ以降押し売りを受けることはなかった。

「じゃ、そういうことで……今までお世話になりました……」と俺も気まずくなり店を後にした。

 

めでたく全ての契約を完了した俺は二度とTBCに行くことはなかった。物凄く大きなわだかまりを残して。

 

擁護するわけではないが、退会後の未練がましい呼び戻しなどはひとつも無かった。

 

数日後、俺はプレニティホワイトインEXを6カートンすべてメルカリでガチ売却することに成功した。

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10,000円損してるよなあ?

 

 

結果として、俺は計40万を支払って鼻下ラインの永久脱毛に成功した。

とは言うものの、毛には休止期というものがあるので、ビームを受けずに生き延びた毛穴からはヒゲが生え続けている。それでも未処置の頃から比べると青髭は解消され、ずっと肌も明るくなった。一概に「TBCは悪!」とも言えないのだ。

 

この脱毛を経験したことによって、間違いなく自分への美意識が変わったし、何より人生が明るく前向きになった。

 

 

アレ…やっぱ洗脳されてね…?

 

 

これまで話してきたことは冗談抜きのガチモンの実話である。

40万とは言うが、付属品や交通費などの諸費用を含めたら50万レベルだろう。

人生の良い勉強代になった。

 

今や脱毛は一大ビジネスになっている。

もしも脱毛を考えている人がいたら、本当に気をつけてほしい。

お試し体験や無料なんたらには必ず"ウラ"があるということ。

口コミや施術タイプなどを把握して、正しい選択をするのが重要だ。

 

俺のようなカモが一人でも居なくなることを切に願う。

 

終わり