らすだいのデスブログ

一睡もしてません

2022年 この楽曲がすごかった マイベスト10

 

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あけましておめでとうございます。

 

もう1月も終わっちまうよ。

 

なんもしてねえ、1月

 

とりあえずこれは本家の放送までに間に合ってよかった…

30位ぐらいから細かく書きたかったのにどうも書く時間が捻出できなかったよ…

 

まずは15〜11位をサクッと

 

15位

Super Ocean Man /Tohji & banvox

ビートとオートチューンがゲロ出るほど気持ちいい。

 

14位

絶頂讃歌/和ぬか

エロくて爽やかなラテンロック。

 

13位

トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat 花譜,ツミキ/MAISONdes

ミームがなければもう少し純粋に楽しめたのに。

 

12位

Good Luck!/SixTONES

歌詞がどこからどこまでもポジティブで泣けてくる。

 

11位

綺羅キラー (feat.Mori Calliope)/ずっと真夜中でいいのに。

「昆布だし」という単語をこの世で一番カッコよく歌詞に乗せる天才。

 

 

ここからが本番です

 

10位

ジャンキー/フレデリック

リリース:2022/03/30

 

イントロから既にフレデリック節。

開幕あやしいダンスから始まるのもフレデリッククオリティ。サビの振り付けはTikTokなどの年齢層に寄せてきたなという感じ。

 

メロディは全体的にトリッキーなのにキャッチー。(ジャンキーと韻を踏んでいるわけではない)

コードは今流行りの型だがボーカルの節回しと透明感はやはりフレデリックにしか出せない。

 

9位

Bye-good-Bye/BE:FIRST

リリース:2022/03/07

 

物足りなくも、充実した3分20秒。

年末の紅白初出場も決め、日本レコード大賞にもノミネートされた一曲。

曲構成が1A→1B1→1B2→1サビ→2Rap→2A→2B2→2サビ→終了という、Cメロも落ちサビもない珍しい曲構成。

Cメロも落ちサビもないの!?とついつい物足りなくなってしまうのだが、別れを前向きに捉えることのできるこの曲はこの短さがちょうどいいのだと感じた。これでいいんだ。

 

 

8位

果てることないダンス/Lucky Kilimanjaro

リリース:2022/02/23

 

なぜ人は踊りたくなるのか?

数々のフェスシーンを席巻するラッキリが繰り出した一曲。

「体じゃなくこの反応こそが私だと」という歌詞は心に刺さる。結局音楽にノれるかどうかは反応そのものなんだよなあ。

この曲を含め、ラッキリを代表する名曲となった「踊りの合図」「楽園」などが収録されたアルバム「TOUGH PLAY」は今年屈指の名盤となっているので聴いてほしい。

 

7位

チェンジ/ao

リリース:2022/08/03

 

16歳の表現力にアゴが外れた。

藤井風のサウンドプロデューサーでおなじみのYaffle氏が手掛けた一曲。

シェリル・リンの「Got To Be Real」を彷彿とさせるようなメロディラインが特徴なのだが、これをいとも簡単に乗りこなす16歳は何者なのか?

いい意味でMVは安っぽい。「等身大の高校生なのにこの歌唱の仕上がり」というギャップがより一層aoの魅力を引き出しているのだと思う。

 

6位

Super Freaky Girl/ニッキー・ミナージュ

リリース:2022/08/12

 

歌うケツだけ爆弾ことニッキー・ミナージュ。

マジで見るたびにケツが一回りデカくなっていっている。10年後ぐらいにはケツが本体になるだろう。

8月にリリースしたこの「Super Freaky Girl」は、リック・ジェームスの名曲「Super Freak」を大々的にサンプリングしている。曲の入りからしてもう最高なんだ。

詞に関してはとにかく下品の一言に尽きる。

「私の(マンコ)は傘よりもずぶ濡れで、アップルパイよりもぐちゃぐちゃよ」という部分に関してはさすがに頭を抱えた。もう一生アップルパイ食えん。

もちろんMVも下品。下品だよ。

 

5位

恋風邪にのせて/Vaundy

リリース:2022/03/07

 

グワーッと胸を締め付けられるイントロのギターリフ。BPMも120前後のミドルポップで昭和の匂いを感じさせる。

この曲のキモはC#にある。「そっとふたり目を逸らして気づいたの」の箇所、サビへの架け橋をF#m7→G#m7→C#にできるか普通?このC#、マジでヤバい。

サビ終わりも同じフレーズなのだが、このフレーズを両方で使ってしまうセンスがもう天才としか言いようがない。

独特の浮遊感というか、ノスタルジックなメロディライン、歌声、MVの成田凌すべてがハマっていて文句なしの一曲に仕上がっている。

怪獣も良かったけど紅白これ歌って欲しかったなあ。

 

4位

全部賭けてGO!/Juice=Juice

リリース:2022/11/23

 

段原瑠々のオーラロードは開かれた。

選考ギリギリで滑り込んできた16枚目のシングル。ここ最近のシングルはシティポップカバーが続いていたが、今回はオリジナル曲の両A面。

ダイアナ・ロスの「Upside Down」を彷彿させるようなディスコ風サウンドが心地よい。

そういう点では7位に選んだ「チェンジ」と同じ雰囲気がある。

とにかく段原瑠々の成長が凄まじい。

MVが始まるやいなや、右側にいる黄色のプロポーションに目を惹かれるだろう。

ダンスもキレキレ、歌唱パートは全てバチバチに決まっている。

Juice=Juiceのサブリーダーに就任して1年、今年はこのグループを引っ張っていくんだという強い熱量が伝わってくる。

彼女はまだまだ伸びる。ポテンシャルは計り知れない。

 

3位

SURFな最近/SKE48 team S

リリース:2022/06/08

 

小室よ、SKEをなんとかしてくれ。

あの小室哲哉が全面プロデュースを行なった、11年ぶりのSKE48オリジナル公演。

楽曲は全て小室哲哉木根尚登が書き下ろした。

その中で披露された一曲がこの「SURFな最近」なのである。

コードももちろんガチガチの小室節。夏やら海やらという情景と相まって浜崎あゆみの「You&Me」が香ってくる。(ボンジョビのアレやんというのはナシ)

楽曲ももちろんすごいのだが、TeamSの一体感もこの動画で感じられるだろう。「公演に満足できなければ全額返金」という異常な制約を持ちながら、真っ直ぐにやりきるメンバーの姿を見たら心が動かされることだろう。(返金を申し出たやつも実際にいたらしい。)

この気合いの入りようと、この小室クオリティ、そして圧巻のパフォーマンスを持ってしてもYouTubeの再生回数は数万回。なぜ流行らない?

この世はおかしいよ。

 

2位

JUICYSnow Man

リリース:2022/09/21

 

世界よ、Snow Manの本気を見よ。

セカンドアルバム「Snow Labo. S2」のリード曲。

リーダー岩本が自ら考案した振付はキャッチーでユニーク。俺は真似しようとして部屋の壁に足を強打した。

MVの構成も大胆。テーブルの上で踊ったり、ラストの大サビで飯を食ってるだけのシーンを使うのは凄すぎた。そして1曲通してラウールの色気が凄い。

彼らのパフォーマンスに気を取られがちだが、最も伝えたいことは大サビのベースが最高にエグいということ。

セカンドシングル「KISSIN' MY LIPS」のベースも大概だったが、よく聴いてみるととてつもないベースが効いている。

音作りにも振り付けにもMVにも全く余念がない、Snow Manの本気度が伺える名曲に仕上がった。

間違いなくSnow Manワールドスタンダードになる曲だと思う。

 

いま事務所が不穏な流れになっているだけに、彼らの活躍は希望の光になってくれるだろう。

 

 

1位

17/TOMOO

リリース:2022/10/26

 

これが令和の荒井由実だ……

あどけなさを感じさせる顔つきからは想像もできないほどのディープな歌声。歌い出しからギュッと心を掴まれる。

 

誰しも「昔に戻りたい」と考えたことはあるだろう。それは物理的に不可能でも、その時の人の存在さえあれば感覚的に戻ることができるんだとこの曲は教えてくれる。

 

俺も17の頃に戻りたくて当時好きだった女の子や仲良くしてた人らに久々に連絡してみようと思ったけどやめたことが何回かある。今でも俺の存在を覚えてくれているのだとしたら、もう俺はそれでいい。

「歳を取る」ということは決して全て無駄ではないのだと、この曲を聴いて気付かされる。

 

聴いていて無意識に涙が出てきた。

ミディアムバラードの中にこれほどまでに歌詞に切なさを描写できるアーティストはさながら令和の荒井由美

 

メジャーデビュー作の「オセロ」もぜひ聴いてほしい。

シカゴの「Saturday in the Park」のような雰囲気がありつつも、aikoの「ボーイフレンド」が浮かんでくる。

昭和と平成と令和が一度に感じられる名曲に仕上がっている。

 

彼女の音楽性は計り知れない。

本家関ジャムでも今年誰かのマイベストに入ってくるだろうと思うガチモンの逸材。

今後の楽曲も本当に本当に楽しみなアーティスト。

 

 

……とまあこんな感じです。

 

2023年もいっぱい音楽聴こうね

 

おわり

 

2022年 この楽曲がすごかった マイベスト10 番外編

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ついにこの時がやってきた。

 

1年かけてブックマークし続けたプレイリストを解放していこうと思う。

 

今日はまず、惜しくもベスト10の選考から漏れたがぜひ聴いてほしい楽曲を番外編として5曲紹介したい。

 

番外編①

野菜/亜理久

リリース日:2022/5/17

 

しょうもない歌詞と絶妙な韻、枠にとらわれないフロウは天才的。

謎に映像技術も高く見応えがある。

 

なお彼はこの曲の発表以降消息を絶つ。

 

 

番外編②

『バカは風邪引かねぇ!』-ザ・セニョール&ピンク/YELLOWww

リリース日:2022/1/28

 

神保町よしもとお笑い劇場・期待の新星。

どちらも身長180cm越えの恵まれたスタイルの良さから繰り出される奇怪なネタは一度見たら沼に呑まれること間違いなし。

12月には単独ライブも成功させた猛者。俺は彼らのロゴが入ったパーカーを買った。

 

なお、このネタには元曲が存在する。

ファンキーエイリアン/nons works

 

何もないのにセニョール&ピンクの幻聴が聞こえてくる。YELLOWwwの他のリズムネタもここから拝借していることが多い。

 

とにかく来年こいつら絶対M-1とKOC両方獲るから今に見とけ!

 

 

番外編③

時代の肴 どん隆義/バーバパパ

リリース日:2022/3/4

 

奇才バーバパパが送るオリジナル楽曲。

ストーリー性のある前振りは一切なく、いきなり曲から入る。

不規則な箇所で入るビブラスラップに笑う。

歌詞は一見中身がないようで本気で人生を考えさせられる。バーバパパの歌詞を考察するのは野暮だと思っているが、どうもこの曲に関しては考えずにはいられない。俺も孫の顔を見せてやりてえよ。

MVのセットは演歌百撰の影響も少なからず受けているのかなと思う。絶対見てるゾ。

 

番外編④

XOXO feat.SPRITE/Repezen Foxx

リリース日:2022/8/19

 

マジでこの人らのことを何も知らなかったのだがひと聴きしただけでなぜか心を掴まれた。

ベース音と琴から構成されるメロディラインはずっと耳に残るし、リズミカルな譜割りはお見事。「巻いて炊いて待ってたいね」が大好き。

タイ語のSPRITEパートも普通にカッコいい。

楽曲的のデキとしては申し分ないのだが今年のベスト10に入れるのは何かシャクなので番外編の方に振った。

俺が中学生だったらずっとこれ聴いてたと思う。

 

 

番外編⑤

インパクトずんだもんぬいぐるみランチブレイク人形ピロぬいぐるみピローひなまつりアニメ周辺オープンコスプレ小道具ピローギフトバースデー超やわらかいぬいぐるみ小さな人形クッションゲームの周りぬいぐるみコスプレ人形少年少女アニメファンクリスマスプレゼントずんだ/なみぐる-namigroove

リリース日:2022/6/10

 

これで曲を作ろうという発想がすごい。

ピロぬいぐるみが意味分からなくて好き。

動画自体は1分に満たないがフルバージョンも発表されており購入もできる。

なみぐる氏の他のずんだもん楽曲も魅力的なものが多いので必聴といったところ。

 

 

…と、ここまで番外編5曲を選出した。

どれも初聴き1発でヤバいと感じた楽曲たちだが、こうした楽曲が見つかる背景としてはやはりYouTubeの影響がとにかく大きい。YouTubeはウザい!YouTuberはウザい!警察に捕まり始めている!あっ、警察に捕まり始めている!!

 

次回はさらにヤバい楽曲を選りすぐり、本気で選んだマイベスト10を発表しようと思う。俺の選りすぐりなど皆目見当違いなのですが……

2022年 買って良かったものを振り返る

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今年も色々買った。

まぁ色々買った。

 

俺は買い物が大好きだ。

欲しいと思ったものは迷わずすぐ買う派。

買った後悔よりも買わない後悔の方が大きいのだから。

そんなだから押し売りに遭うんだよバカ。

 

なので今回は、今年買ったものの中でも良かったモノを挙げていこう。

 

決して各メーカーの回し者ではないことは念頭に置いていてほしい。

俺が回すものはアサヒ飲料だけなので。

 

 

★富山常備薬 越中富山の常備浴

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CMでおなじみのアレ。

福島の冬は寒い。

特に今年初めの冬は関節や皮膚にキたらしく、関節痛としもやけがとにかく酷かった。

藁にもすがる思いで使用。

湯の色が鮮やかな黄色に染まり、ハーブのような香りをもたらす至福のバスタイムに。

特に筋トレ後の常備浴は効く。血の巡りが良くなる感じはある。

一般の入浴剤と比べるとコスパは悪いが、今年も重宝することになるだろう。

 

 

★99工房 エアータッチ

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6月に車のケツを電柱に思いッきりコスる。

気が動転してダイユーエイト(東北のホームセンターのことです)でタッチペンとスプレーを買った。

あくまで応急処置だったのだが、線がついて絶望的だった状況から、パッと見では分からない状態まで持っていくことができた。

ビフォーアフター撮っとけばよかった。

今のカラーペンは凄いなあ。

 

 

★白石パン バターメロン

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白石パンとは東北のローカルパンメーカー。

全国的には第一パンが販売しているポケモンパンだが、東北で製造し売る権利を持っているのは白石パンである。

とにかく今年は身体をデカくしたいと増量にトライ。

このバターメロン、たんぱく質13.8g、脂質39.2g、炭水化物112.4g、総カロリー858kcalのバケモン。

150円前後で858kcal摂れる商品はなかなかないだろう。

残念なことに、これは毎月12日しか販売されない限定パンなのだ。なので12日になったら買い込んでおくのが楽しみだった。

 

もちろん食っていたのはこれだけではないが、バターメロンには1日のカロリー摂取量を増やす目的では計算上かなり助けられた。

色々頑張ったけど今年は3kg程度しか増えなかったよ…

 

 

 

DNS ホエイプロテイン クリアテイスト

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これは買って良かったものではなく「買わないといけないもの」。

ライチ味がリリースされてから3年間ずっとDNSホエイプロテイン クリアテイストを愛用している。

今年に入ってから、諸般の事情によりスポーツ用品店では取り扱いが無くなってしまい、Web通販でしか買うことができなくなってしまった。

なのでセールの時にこうして買い溜めをしている。

最も美味さと機能性を兼ね備えたプロテインDNSだと思う。自信を持って勧めたいね。

 

 

★UNO化成 なかよしカラーボール

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通称ぷわボール。

今年は特に職場のおっさん達と草野球をする機会がかなり増えた。

シニアのガチの人たちに交ぜてもらったりとかなり有意義な草野球をさせてもらった。俺は何を目指しているんだ?

とあるおっさんの電話帳には駒大同期だという中畑清のガチ番号があった。すげえ…そういやキヨシも福島の人だったな…

そんなおっさん達と休憩時間に遊びで使い出したのがこのボール。これがまた盛り上がる。

とにかく曲がる。

このボールの時だけ、俺はスクリュー使いのエースになれる。

軟球硬球と違って当たっても何も痛くないし、気負わずに勝負できるのが良い点。弱点は風に煽られると使い物にならなくなるということ。

ぷわボールのおかげで今年様々な人との交流が深まったと言っても過言ではない。

 

 

 

★ ファイティングロード マルチジム

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これはさぁ……(前記事参照)

 

 

 

ということで色々見てきたが、今年は特段に額のデカい買い物は無かった。

去年は車を買ったのがデカかった。今年コスりましたが…

 

来年はどんな買い物に出会えるだろう。

浪費には気をつけよう!!

メンズTBCのヒゲ脱毛に40万使った話③

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前回までのあらすじ……

 

メンズTBCにてヒゲ脱毛20万円コースを契約。

イキ狂うような痛みに苦しみ、美容商材の押し売りに襲われるもなんとか20万円コースを闘い抜いたのだ。

 

 

しかし、これだけで終わるわけがなかった……

 

 

 

20万円コース最終日。

 

最後の施術後のカウンセリングにて、「まだ…見た感じ残ってますね…」とスタッフが言う。

 

確かに、自分でも終わった気はしなかった。

ビームを受けなかった毛穴からは普通に濃い毛が生えてくるし、まだ青髭も残る感じがある。

 

最初に提示された「50%減毛」というのはこの程度だったのか…という残念なレベルだった。

 

「あと1,200本減らせば、75%ぐらいまでは減らせると思いますよ〜」と根拠もない手書きのプランを追い討ちのように提示してくる。

 

 

どうする…あと1,200本……150,000円………

 

 

もう俺の答えは迷いがなかった。

 

 

よろしく……お願いします!!

(ドン!!!)

 

 

と。

 

半ばヤケになっていたのだろう。

もうどうにでもなれと。

 

このコースを乗り越えた先に何があるのかも分からないまま。

 

そうして、新たに150,000円のコースを追加するのである。

俺はTBCと累計350,000円の契りを交わしたのだ。

 

 

相変わらずレーザーは痛過ぎる。

針が毛穴1本1本に入ってくる感覚は未だに覚えているし、もう二度と味わいたくない。

 

あまりの痛さに途中でスタッフの手をビン!と跳ね除けようとしたり、「いひ〜ん」という情けない声も出したりした。これは申し訳なく思っている。

 

1回あたり100〜200本を抜く施術を4ヶ月に渡って行った。

 

その中でもエスカレートしたのは施術後のカウンセリングタイムと称した押し売りタイム。

 

今までの押し売りタイムも大概だったが(②の記事参照)、コースの終盤に提示されたものはさらに度肝を抜く商品だった。

 

それは、1本20,000円のプラセンタドリンク。

備え付けの冷蔵庫から現物を取り出してくるところまで来ていた。

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これは……流石に買えない……!!

 

大脳がもう拒絶している。

 

マジでこれはヤバい。

ここまで来ると麻原のミラクルポンドだ。

 

これは絶対に買ってはいけないやつだ。

 

俺は咄嗟に「あっTBCのプラセンタね…飲んでますよ…」と冗談めかして軽く流す。

 

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1本120円……

 

うまく切り抜けたつもりだったが、すると今度は立て続けに「プレニティ ホワイトインEX」を勧められる。

 

これも梅竹松の法則だ。最初に高いものを見せ、次に出すものを安いと錯覚させる常套手段。

 

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ビタミンや美容成分が入っているという真っ赤な清涼飲料水。

 

1カートン3,800円だが、3カートン買うと10,000円になってお得というもの。

 

「肌の新陳代謝が」とか、「脱毛後のダメージを受けた肌が」とか、長々とドリンクの説明をされているうちに気付く。

 

「あっ、これは買うまで帰れないやつだ」と。

 

自我が崩壊していく。

ああ…買えばこの場から解放されるのか……と。

早く買って楽になりたい……と。

 

 

そうして俺はプレニティ ホワイトインEXを3カートン購入したのだ!!

 

 

買ってしまったはいいが、もう自分のノリと勢いが怖くなりドリンクには手をつけられなかった。今思うとどんな味か飲んでおきたかった気もする。

 

 

この翌月、さらに追加で3カートンの押し売りに遭い、計6カートン(20,000円)を買わされることになる。ドユコト?

 

 

この飲料にはカルマが封じ込められている、そんな気がしたため、全て開封することなく自宅にとっておいた。

 

 

そうして迎えた15万円コース最終日。

 

やっと終わりだ…全てが終わるんだ…

 

もはや「ヒゲがなくなる」という嬉しさよりも「激痛から解放される」「押し売りに遭わなくなる」といった嬉しさの方が勝っていた。

 

計3,000本のヒゲを処置したのだ。

3,000発も皮膚の一定箇所にビームを当てたらむしろ悪影響ではないのか?

そんなことも思ったがもうどうでも良かった。

 

俺は解放されるのだ。

 

そうして迎えた最後のカウンセリングタイム。

 

スタッフは「もう少し減らせますが…どうしますか?」とコースの追加を唆してくる。

 

俺は「もう十分です」と正直に伝えた。

75%減ればもう満足だ。そして何より、この場に居続けるリスクの方が大きい。

だからこそここはハッキリと伝えた。

 

「契約してから2年の間は会員機能が継続されておりますので、いつでも新規コースの受付はお待ちしています」と言っていたので、「アッはい」とだけ返した。

 

そしてあろうことか、スタッフは最後の最後に爆弾を投下する。

「ドリンクも飲んでいらっしゃるということで、肌ツヤも良くなりましたね。キメが細かくなっていると思いますよ。それではもう3カートン………」

 

それではもう3カートン!?

 

こいつ、9カートン目を切り出した!!

 

もう常軌を逸している!!

 

もう縁を切ろうとしている人間に、プレニティ ホワイトインEXをさらに3カートン押し売ろうとしているのだ!!

 

 

耐えに耐えかね、俺は声を上げた!!

 

 

「いや……ンフッ……まだ……それ……まだ1本も飲んでないんスよ……まだ……w」

 

と。

 

これにはスタッフも絶句。

「ドリンクを飲んで肌が綺麗になっている」と言ってしまった手前、次の言葉が出なかったのである。

 

「あ…そうなんですね…」と気まずい雰囲気になり、それ以降押し売りを受けることはなかった。

「じゃ、そういうことで……今までお世話になりました……」と俺も気まずくなり店を後にした。

 

めでたく全ての契約を完了した俺は二度とTBCに行くことはなかった。物凄く大きなわだかまりを残して。

 

擁護するわけではないが、退会後の未練がましい呼び戻しなどはひとつも無かった。

 

数日後、俺はプレニティホワイトインEXを6カートンすべてメルカリでガチ売却することに成功した。

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10,000円損してるよなあ?

 

 

結果として、俺は計40万を支払って鼻下ラインの永久脱毛に成功した。

とは言うものの、毛には休止期というものがあるので、ビームを受けずに生き延びた毛穴からはヒゲが生え続けている。それでも未処置の頃から比べると青髭は解消され、ずっと肌も明るくなった。一概に「TBCは悪!」とも言えないのだ。

 

この脱毛を経験したことによって、間違いなく自分への美意識が変わったし、何より人生が明るく前向きになった。

 

 

アレ…やっぱ洗脳されてね…?

 

 

これまで話してきたことは冗談抜きのガチモンの実話である。

40万とは言うが、付属品や交通費などの諸費用を含めたら50万レベルだろう。

人生の良い勉強代になった。

 

今や脱毛は一大ビジネスになっている。

もしも脱毛を考えている人がいたら、本当に気をつけてほしい。

お試し体験や無料なんたらには必ず"ウラ"があるということ。

口コミや施術タイプなどを把握して、正しい選択をするのが重要だ。

 

俺のようなカモが一人でも居なくなることを切に願う。

 

終わり

 

メンズTBCのヒゲ脱毛に40万使った話②

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前回までのあらすじ…

 

ヒゲが濃かった俺はメンズTBCに行き、ヒゲの永久脱毛を決意する。

 

「お試し体験コースは鼻の下の左側だけ150本抜いてみますね」というスタッフの声。

 

あまりの痛みに朦朧とする俺は、この言葉の闇に気付く余裕はなかった……

 

 

 

ピッ! ピッ!

 

想像を絶する痛みに何度か大きな声を出しながら飛び上がるなどし、なんとか150本分の照射を耐え抜いた。

 

ウルトラマン・アイ(遮光アイマスク)を外すと大粒の涙がボロボロ溢れ出した。

これには施術スタッフも「痛かったですか?」と苦笑。

 

笑うな!!

 

笑うな!!!

 

カウンターを見ると157と書かれていた。

7発多いじゃないか……(のちにこれはミスショット分を加算しているのだと教えられる)

 

 

本当に人生で1,2を争うほど痛かった……ちなみに1位は尿路結石である。

 

左半分だけがジンジンするほど熱い。心なしか顔が歪んでいる気がする。

 

受付に戻る前に、尿意もあったのでトイレに行く。もしかしたらあまりの痛さに少し漏らしていたかもしれない。

 

尿を済ませ、鏡を見て愕然とした。

鼻の下の左半分だけ真っ赤に腫れ上がっているのだ。

そりゃヒゲを150本も一気に抜いて毛穴にレーザーぶち込んだらそうなるわな。

 

そこで一度冷静になる。

「あれ………これアンバランスじゃね………?」

 

あの時点で違和感を抱かなかった俺の負けなのだ。

そう、スタッフは意図的に左半分"だけ"抜いたのだ。

 

今の俺は「なんか右側だけヒゲが濃い人」になってしまったのだ。

「なんか小さくてかわいいやつ」が「ちいかわ」ならば、俺は「みぎひげ」になってしまったのだ。

 

そうなったら、通わざるを得ないじゃないか……

 

ハメられた………

 

受付に戻り、その後の方針についてカウンセリングを受ける。

やっぱりアゴは後回しでも良いので、口周りをなんとかしたい。起きたらドロボウのような風貌と対面する朝はもうごめんだ。

 

すると、スタッフのお姉さんが手書きで試算したプランを出してくる。

 

いや待てよ?いつの間にかもう契約するような流れになっている。おかしいな…

 

プラン表にはこう書かれていた。

 

約20%減らしたい→100,000円

約50%無くしたい→200,000円

完全に無くしたい→500,000円

 

これ知ってる、梅竹松の法則だ。

梅と松という比較対象をあえて見せることで、一番買わせたい竹を選ばせる手法だ。

 

そもそもメンズTBCの料金体系はヒゲ1本単位でカウントするとのこと。

 

「ヒゲを1本抜いて抜けた毛穴にビームを当てる」という行動1回につき138円掛かる。

 

ヒゲ1本=コンビニおにぎり1個なのである。

 

ヒゲ1本の価値についてここまで考えさせられる日が来るとは思わなかった。

 

つまりお試し体験で150本抜くというのはおよそ20,000円分のサービスだったということになる。

 

カミソリ会社曰く、一般的に男性のヒゲは20,000〜30,000本あると言う。

 

そう考えると、顔面全てのヒゲをTBCで無くそうと思ったら単純計算で4,140,000円となる。

 

口周りだけだったとしても俺はいくら払えば良いのか……漠然とした不安がよぎる。

 

増税(当時)が控えているので、契約するなら今がオススメです……」と追い討ちをかけるスタッフ。

 

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諸費用込みで1,600本で200,000円。

ずいぶん丼勘定だな…と思いつつも人生で高い買い物もそうそうないので本気で迷う。

これを安いと思うか高いと思うか……

 

 

迷いとは裏腹に、俺の答えはすぐ出た。

 

「よろしく……お願いします……!!」

(ドン!!)

 

と。

 

一括で現金20万を手渡す。

 

そうして俺はTBCと契りを交わしたのだ。

 

 

それから月に2回、100〜200本ずつ施術を受けていくことになる。

 

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いちいち書くとキリがないが、とにかく毎回毎回レーザーの施術は痛く、最後の最後まで全く慣れることはなかった。

不思議と痛くない謎のスタッフも居た。"空打ち"…じゃないよな?

 

何度か足を運んでいくにつれて、スタッフの足取りがおかしくなる。

 

そう。現金一括、施術一本だけで終わるわけがなかったのだ。

 

12,000円の美容液、8,000円の冷却ジェル、5,000円の化粧水、10枚3,000円のビタミンマスクなどの押し売りに遭う。

全部買わされた。これ全部本当の話。

 

ここまで来るとさながらカルトのよう。

さすがに自分もこの時は金銭感覚がバグっていたのだろう。

 

宗教2世のように、俺に子供が出来たらヒゲ脱毛2世と言われるだろう。

 

そうして、ありとあらゆる痛みに耐え、俺は半年のプランを戦い抜いたのだ。

 

 

最終日の施術の日は、「もう…ある程度ヒゲも薄くなったはずだしいいだろ…」と、諦めと逃げにも似た感情で卒業を宣言しようと思っていた。

 

だが、最終日のカウンセリングでスタッフは言う。

 

「まだ見た感じ残ってますね……」と。

 

 

そう、悪夢はまだ終わらなかったのだ。

 

次回へ続く

メンズTBCのヒゲ脱毛に40万使った話①

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ようやく書く時が来た。

 

時はまだ仙台にいた頃。

疫病が流行るちょっと前のお話。

 

俺はとにかくヒゲが濃かった。

ヒゲが濃いのに肌も白いのでマジで剃っても剃っても青髭が浮き出てくるのが苦痛で仕方なかった。

イメージするなら日本代表の三苫のよう。そうだ…俺は三苫なんだった……俺は三苫に似ている……

 

加えて敏感肌なのでカミソリを入れただけであらゆる所から血が吹き出る。もうこんな生活こりごりだよ〜

 

思い立って、ヒゲの脱毛を決意する。

 

選んだ場所はメンズTBC。

いろんな所の広告で出てくるのでとにかくネームバリュー重視で選んでしまったところはある。

あとは仙台駅から徒歩1分というところも都合が良かった。

 

まずは1000円でお試しができるらしいので、これが合わなかったらやめればいいか…と、そんな気持ちで申し込むだけ申し込んだ。

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中に入ってみると、小綺麗な店内に通される。流石エステティックという感じだ。

 

受付を済ませると、担当のお姉さんが出てくる。

これもまあ小綺麗なエステのお姉さんって感じでよそよそしい。

 

まずはカウンセリングを受ける。

「ヒゲをどれほどの割合で無くしたいか」

「どの部分を無くしたいか」

「予算はどのくらいか」

といった内容を聞いてくる。

 

「お……お試しで来たので…」と伝えると、お姉さんは「まぁまぁ、これ見てください〜」などと言いアゴ部分にマイクロスコープを当てられ、「ここの密度が〜」とか色々言われたが、あんまり頭に入って来なかった。

 

そうこうしているうちにモノは試しだと、スーパー脱毛の説明を受ける。

ついにお待ちかねの脱毛体験の時間だ。

 

TBCの脱毛方式はこんな感じ。

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一般的な脱毛は広範囲に光を照射しヒゲを弱くしていくものなのだが、TBCは一味違う。

ざっくり言えば、「ヒゲを1本1本抜きながら、抜けた跡の毛穴を焼き切る」のだ。

ヒゲを1本抜く痛みは大抵の男性諸氏はお分かりだろう。なおかつその抜けた穴に針を差し込まれ、毛穴を焼き切られるのだ。

 

聞くだけでケツの穴が怯む。

 

カーテンのついた部屋に通され、仰々しい機械がこちらを待つ。

 

目の保護のため、黒いカバーのようなものを被せられる。ウルトラマンの目のようなカバーだ。

自分では分からないが、はたから見たらさぞ面白い顔になっていることだろう。

 

視界が真っ暗になったところで、冷えたジェルのようなものを口周辺にベトベト塗られる。

 

俺はこれから何をされるんだ……

 

 

ピッ!

イッテエ〜ッ!!

 

とにかく痛い。

 

ヒゲを抜くだけでも痛いのに、その後に針が入ってビームを打ってくる。

顔が芯から歪むほどの激痛だ。涙が出てくる。

 

ウルトラマン・アイ(目のカバー)の隙間から機械を見ると、カウンターが"1"となっていた。これで150本をカウントするのだろう。

 

「大丈夫ですか?」とお姉さんに問われたので、「こんなヤバいんすか…」と答える。

正直ナメていた。ここまで痛いとは……

 

「続けてみますので、痛かったら言ってくださいね〜」と続けて3本のヒゲを抜く。

 

ピッ! ピッ! ピッ!

 

2発目、3発目、4発目と回数が嵩むにつれあまりの痛さに耐えられなくなり、遂に「ア゛アーーーッ゛!!」と声を出した。

 

お姉さんも「初めは皆さん痛さにビックリするんですが、徐々に慣れてきますよ〜」と言う。

 

こんなの慣れるわけがないだろ……

 

非情にもレーザーの音は鳴り響く。

 

ピッ! ピッ!

 

5発目。6発目。耐え難い激痛が俺を襲う。

本当に今まで受けたことのない痛みだ。

あまりの痛さにマリオのドッスンのような顔をしていると、お姉さんが「今回は体験ですので、左の鼻下だけ150本抜いてみますね〜」と言う。

 

「アッハイ…そうですか…」と蚊の鳴くような声でドッスンは答えた。この時は痛みで朦朧としていたんだ。お姉さんが何を言っているのか分からなかったので。

 

処置が終わってから気づくのだが、俺はこの言葉の恐ろしさに気付かなかった……

 

次回に続く。