なぜ全人類「Sister」を見ていないのか?
ドラマが面白すぎるんですわこの秋。
新科捜研も相変わらず面白いし新相棒も面白すぎる、朝ドラも日曜劇場も月9も良い。
この前の相棒なんかいい話すぎて泣きそうになったよ、最期のカレーの話。
亀山君ならではという感じの素晴らしい脚本だった。
ただ一つ、全人類に向けて言いたいことがある。
なぜ全人類みな「Sister」を見ていないのか。
なぜ「Sister」の視聴率が3%程度なのか。
このドラマは3%程度で終わっていいわけがない。
俺は小一時間問い詰めたい。
♨︎Sisterとは?
木曜24時〜日テレ系で放送中のドラマ
姉妹間でせめぎ合う愛と憎しみの物語。
フジの人気枠の「silent」を明らかに意識したタイトルロゴ。
綴りはともかく手書き風のロゴも構図も何か怪しい。
同じ木曜放送なのも紛らわしい。
silentも面白いが、まぁとにかくこのSisterが今年イチ面白すぎる。
なぜ話題にならないのか不思議で仕方がない。
なので今回はこのSisterについて少し語らせてもらう。
ちなみにSisterには原作の漫画が存在する。
俺は既に原作を全部見ておりドラマ化が不安で不安で仕方がなかった。
とにかく作者の頭がブッ飛んでいるので「それ無理やろ」みたいな異常展開が頻繁に起こる。
そのため、ドラマ化するにあたってストーリーの導入や一部設定、キャラクター像などに原作と若干の改変があることは最初に申し上げておく。
そこら辺のズレは、かの感動超大作「M 愛すべき人がいて」と似ている。
原作は原作、ドラマはドラマで割り切ると良いだろう。
以降、ドラマ版3話までのネタバレを含む。
主要な登場人物はざっくり4人。
まずもって、登場人物がみんな異常者。
姉の瀧本美織は溝端淳平を手に入れるなら何でもする。ある出来事をきっかけに、溝端淳平と強制的に婚約を果たす。
溝端淳平は高校生時代の山本舞香に手を出して前職を追われている。
山本舞香もまんざらではなく高校生時代から溝端淳平のことが好きである。
どういうわけか、姉妹間で溝端淳平を取り合う展開に。
瀧本美織の操り人形として山本舞香と溝端淳平の関係をとにかくぶち壊しにかかる。
もう誰も救いようがないのである。
特に瀧本美織の怪演が凄まじく、数年前までソニー損保のCMをやってたとは思えない怪演っぷり。
かの感動超大作「M 愛すべき人がいて」の田中みな実を髣髴とさせるほどのスーパーサイコ役を見事に演じている。
さすがに博多通りもんのような眼帯を付けていたり奇声を発しながらドラムをぶっ放したりするほどイカれてはいないが…
妹である山本舞香と溝端淳平の関係を破滅させ、溝端淳平を奪うためならとにかく何でもやるのである。
一例をご紹介しよう。
①「自ら」手配した車にはねられに行き記憶障害を患った「フリ」をする
この突っ込み方で軽傷は無理がありすぎる
妹「だけ」を忘れた「フリ」をする
②指セックスをする
③昨今のコンプラに引っ掛かりそうなレベルの異常なディープキスをテレビで映す
マジで唇ぐちゃぐちゃになってた
なかなか最近のテレビでは見ないほどの熱量だった
④溝端淳平とセックスできなかったくせにあたかもコトを済ませたかのように妹に見せびらかしマウントを取りに行く
姉妹と同じ部屋で同棲始める時点で頭おかしいよアンタ
野獣の眼光
これほんと狂っとる
などの大奇行を毎週起こす。
過去の過ちに巻き込まれ、囚われの婚約者となってしまった溝端淳平はまさに、かの感動超大作「M 愛すべき人がいて」のマックスマサそのもの。
彼らの目の奥の哀愁は通じるものがある。
そして何より、制作はなんと大映テレビなのである。
東海が土ドラにシフトしてからは物足りない部分があったので、久々に大映のドロ劇を見ることができて楽しくて仕方がない。
瀧本美織が予想以上のハマり役だったため、この世界の気持ち悪さと大映のいやらしさが非常にマッチしている。
とにかくまだ間に合う、全人類このドラマを見てほしい。
TVerは最新話しか見ることができないが、Huluなら全話を見ることができる。
まだ3話が終わったところなのでまだ全人類間に合う。
全人類Sisterを見なさい。
この異常な愛憎劇の結末を全人類で見届けよう。