そびえ立つ頑丈な鉄柵、それはとても高く、冷たい
一向に春が来ない
季節は冬のまま4月を迎えてしまった
柵の向こうに春は見えているというのに
僕達はこの柵を越えることができるのだろうか
手を伸ばしても向こうに届かない
そして周りには誰もいない
誰も手を差し伸べてくれない
あまりに空虚で、孤独なスタジアム。
ここはそんな場所ではなかったはずだ
時が止まったこの場所で、僕は涙を流しながらたくさんオムナイトを捕まえた
無事進化した
おめでとう!
早く野球が見たい、ただそれだけなのに
この鉄柵はそれを許してくれない
そんな僕達をあざ笑うかのように、鉄柵は日々その高さを増していくような気さえする
いま僕達が立たされている状況は、想像していたよりも異常な事態なのかもしれない
異常な事態だからこそ、全員が一丸となって越えていかなければならないと思う
支え合って、支え合って支え合って困難を乗り越えていく、それが人間本来の姿というものなのではないだろうか。
皆がこの柵を越えて、笑顔になるその日まで。
まぁこの場所ってスマイルグリコパーク側の入り口から回り込んで普通に柵越えてスタジアム内側に侵入できるんだけどね
おしり
追伸:梨田絶対生きろ